top of page

グラス選びから始まるWINE、そしてSAKE。

■グラスによる酒の味わいの違いを知る

先日、木本硝子の木本社長からお誘いをいただき、木本硝子さんのショールームにおいて、グラスによる味わいの違いを体感するという主旨で、酒のスペシャリストの皆様とご一緒する機会がありました。 事業に関係する内容であるだけに、非常に貴重な機会となった反面、勉強が足りないことを痛感しました。

味わいが変わる…なんとなくキレが良いとか、味わいがしっかり感じられるとか、自分の体感としてはある程度わかるのですが、体系化された知として、スッキリとアウトプットすることが全くできなかったのです。伝えることができないのは致命的です。

これはある程度整理しなければいけないと考え、グラスに関する知見は相当体系化されているであろうリーデル社のセミナーに早速参加してきました。

 

■リーデル社にてテイスティングセミナーに参加

グラスの口径や高さ等の形状によって口元の形状が変わったり、飲むときのグラス角度が変わったりしますが、これにより、ワインが口の中に入ってくるときの舌の角度、舌とワインが初めて出会う場所、そして、舌のどのあたりをどれくらいの速さで流れるかが変わり、ワインの味わいの印象が大きく変わってきます。

実際に、一つのワインをグラスを変えて香りを嗅いだり味わってみたりすることで、ずいぶんと印象が変わったことを実感できます。

具体的には、例えば、写真の2と3のグラスは白ワイン用で、2はRIESLING用のグラス、3はOaked Chardonnay用のグラスです。

2は、3と比べて口径が狭く、高さがあります。このグラスでワインを飲む際には、口径が小さいことにより、口元がおちょぼぐちになり「ウ」の形になります。また、高さもあるため、グラス角度は概ね90°になり、舌先上がりになります。

この場合、まず舌先でワインと出会ったあと、舌の上の真ん中だけを早く流れることになります。

これにより酸味はおだやかになり、さわやかに感じられるようになるのです。

以前は、舌はエリアによって感じられる味(甘み、酸味等)が変わるという説がありましたが、今はこの説は違うという話もあるため、口径の大きさにより舌の上で広がって入ってくるものは酸味を感じやすいという話は微妙なのかもしれません。仮説としては、味蕾の発達が舌の場所によって差があるということかもしれません。これはまた次のテーマとして検証していく必要がありそうです。

 

■適切なグラス選びは、ワインを美味しく味わうために不可欠

いずれにしても、適切なグラスを選ぶことで、ミスマッチなグラスで味わったときに感じてしまうマイナス要素を抑えて、酸味と甘みのバランスをうまく整えてあげるということになるのかなと思います。

ぶどうの品種の好みや産地はもちろんあるでしょうが、グラス選びを誤ることで、致命的にまずくなりかねません。ここはやはり大切なポイントだと感じました。

 

■リーデル社の凄さと気になる情報

さて、リーデル社は、160種以上ものグラスを作っているそうですが、ワイングラスは基本的に、生産者がどういう味わいで消費者に飲んで欲しいかということをベースに一緒に作り上げるそうです。取り組みとしての好感度も高いと思います。

ちなみに、本日使用したグラスは、マシンメイドの中ではリムの部分が薄造りで、一番軽量なものだそうです。

しかしながら、ハンドメイドのグラスは、また更に違う次元の薄さだとか。「ワインを飲む際に、グラスを感じない」そんな感覚だそうで、このハンドメイドのグラスとマシンメイドのグラスで飲み比べると、マシンメイドのものは、アルコール感や雑味を感じてしまうそうです。

手作りだから製造の手間賃だけで高額になっているという訳ではない、ということなのですね。気になります。。。

今後は、日本酒にグラスをマッチングしていく(できるだけ細分化していく)ということをしていきたいと思います。

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page