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科学的に証明された究極の食事


究極の食事とは?

最近本屋で平積みされている『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』の著者である津川友介さんのお話を伺いました。

この本のタイトルだけで読んでみたいと思って手に取ってしまう方も多いのではないかと思いますが、元々ご本人は『エビデンスに基づく本当に健康になれる食事』というタイトルを考えていたそうです。出版社の編集者の力量?ですね(笑)

津川さんとしては、本を売りたいというよりも、この知識を広くたくさんの方にもってもらいたいという思いが強く、自分で考えたタイトルよりも編集者が考えたタイトルのほうが多くの方に手に取ってもらえるのではないかと思って、変更を承諾したとか。

さて、余談はさておき。

健康な食を語ると、厳しい制約や美味しくないのではないかというイメージが想起されるケースが多いことから、

「俺は(私は)太く短く生きるから、好きなものを好きなだけ食べるんだ!」

という方がいらっしゃいます。

そんな方には残念なお知らせがあります。

好きなものを好きなだけ食べ続けた結果、健康を害して、最悪の場合、脳梗塞になって麻痺が残って細く長く生き続ける…そんな人生プランへ向かっている可能性もあります。簡単にポックリ逝けると思ったら、そうはうまく行かないという話です。

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■エビデンスに基づく正しい知識を選択する

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『エビデンス』という言葉をご存知でしょうか?

1990年代初頭から医学会では使われるようになりました。現在では、日経新聞の<知は力なり>でおなじみの横山光輝三国志のキャラも「え?エビデンスないの?」というくらい一般的に認知されるようになってきました。

エビデンスとは、因果推論という言葉の意味合いに近いかもしれません。

日本語訳では「証拠、根拠」などと訳されます。

あなたの持っている健康や医療に関する知識に自信はありますか?エビデンスはありますか??

そんなふうに問われたら、自信を持てYESと答えられるでしょうか。

原因に対する結果が現れることを因果関係といいます。因果関係があるということは、相関関係があるということです。一方で「擬似相関」という言葉があります。これは相関関係はあるが、因果関係にはないというものです。

例えば、ニコラス・ケイジの年間映画出演本数とプールの溺死者数の関係をグラフにしてみてみると、なんとものすごい相関関係があるのです!…が、因果関係は全くないわけです(笑)これを擬似相関といいます。

エビデンスがある情報があなたの知識となっているかどうかは、あなたの健康維持に直結する話かもしれません。

You are what you eat.(人間は食べたものでできている。)

正しい知識があり、その上で選択しているのであれば、病気になっても納得できるかもしれません。正しい情報がないばかりに知らないうちに病気に近づいていく選択を積み重ねてしまっているとしたら…不幸ですよね。

正しい知識の選択は予防接種になりますから、きちんとエビデンスのある情報を選択することが、健康への第一歩となるのは間違いありません。

例えば、「私が1000人の患者をみてきたなかで〜」などという触れ込みの情報をみたら、あなたはどう思いますか??

これは「エビデンスの階層」という観点から言うと、エビデンスのある情報とは言い難いものです。

エビデンスの階層は、エビデンスの強い順に

❶メタアナリシス(複数のランダム化、比較試験を統合したもの。)

❷ランダム化比較試験

❸観察研究

❹個人の経験談、専門家のエビデンスに基づかない意見

というピラミッドで描かれますが、上記の「私が1000人の患者をみてきたなかで〜」という例は、❹にあたります。

世の中には、「最近の研究で、●●を食べると血圧が下がることがわかった」などたくさんの研究が行われています。これらを選り好みせず、全体を取りまとめて統計的に分析したものをメタアナリシスといいます。

みなさんの持っている知識は、エビデンスに基づいた正しい知識でしょうか?

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健康に関するチェックテスト

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現状で、エビデンスのあるかないかという点ではっきりしている食べ物の良し悪しに関する設問を以下に4つ用意しました。ちょっと考えてみてください。

①炭水化物は体に良い。

②βカロテン、リコピンは体に良い。

③100%フルーツジュースは体に良い。

④日本人が一番太りやすい季節は冬である。

答えはこちら。

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①茶色い炭水化物は体に良い。

(玄米、全粒粉、大麦、オート麦、ライ麦、キヌア、雑穀類、蕎麦類)

 ・心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げる

 ・糖尿病のリスクを下げる

 ・大腸ガンのリスクを下げる

 一方で、白米は、糖尿病のリスクを上げることがメタアナリシスによってはっきりしていますので、気をつけたほうが良いかもしれません。(白米、パスタ、うどん、蕎麦という商品名だが小麦の割合が多いもの。)

②βカロテンのサプリはガンのリスクを上げる。

 昔私が母親から体に良いと言われてがばがば飲んでいたファイブミニは、どうやら今となってはよくないものだということが判明しているようです。心筋梗塞のリスクが上昇するほか、ビタミンAと一緒に摂ることで肺がんのリスクが上昇することがわかっています。某メーカーさんがしきりとプッシュしているリコピンについては、リコピンが病気を予防するというエビデンスは今のところ得られていないそうです。こちらに関しては、もう少し経過を見てみる必要があるというところでしょうか。

③フルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる。

 メタアナリシスによると、フルーツジュースの摂取量が多いと糖尿病のリスクが上がることがわかっています。逆に、未加工の果物は、糖尿病のリスクを下げることがわかっています。ちなみに、一番効果が見込まれるものはブルーベリーです。

④日本人はゴールデンウィークに太る。

 忘年会から正月休みに突入する冬はとにかく太りやすいのは間違いありませんが、統計上はゴールデンウィークのほうが太るということがはっきりしています。

いかがでしたでしょうか。全問正解した方はさすがです。

いずれにせよ、メタアナリシスによる確度の高い情報を活用することで、より健康でより充実した生活を送っていくことができるのではないかと思います。

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ヘルシーフードはおいしいか

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ヘルシーフードを語るとき、医療関係者側から語られる健康な食は、どうも美味しさを想起させません。個人的には、1ヶ月程度の入院をかつて幾度かしたことがあることから病院の食事を思い出してしまうということもあると思います。

普段の家庭での食事や外食などの食の現場と健康の橋渡しをするのが管理栄養士という方々だと思うわけですが、まだまだ美味しさを追求できる余地があるのではと思ってしまします。

栄養からみる食材ではなく、食材を知り尽くし、その組み合わせでおいしさを紡ぎ出すシェフと共に、「おいしくて満足できる食で健康になれる!」という取り組みがもっと必要です。

そして、そもそも健康は目的ではなく、well-beingのためのリソースであるという視点を忘れずにいたいものです。

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