五斗長玉葱←読めます??
五斗長=「ごっさ」と読みます。
玉ねぎで名を馳せる淡路島のなかでも、五斗長は、山に挟まれ海風が吹き込む地域柄、ミネラル分を多く含んだ土地となっているそうです。また、1月は大変寒くなるため、玉葱の身が締まるということもあって、ここ五斗長で育つ玉ねぎは、淡路島の中でもまた一味違うようです。
5月から始まる早生の新玉ねぎは、りんごのように丸かじりできてしまうほど(注意:そのような食べ方を推奨している訳ではないそう。)で、子どもでも生のスライス玉ねぎを嫌がらずに食べられるんだそうです。
訪問した時節柄、お土産に持ち帰ったのは奥手の玉ねぎですが、丸ごとローストにするのが良さそう…と思ったら、付属のレシピがまさにその通りでした。「やはり、丸ごとローストですかねえ?」と生産者に問うと、「味噌汁が一番だな!」とぶった斬られましたが(笑)
それにしても、シンプルなロゴとパッケージングがなかなか素敵です。このセンス、好きです。ちなみに、販売をお手伝いした事業者の方は、この玉ねぎを埼玉県草加市で開催されたイベント時に、1個400円という値付けで販売したところ、20kgが10分で完売したそうです。
ストーリーとパッケージングによる期待感はなかなかのものですので、買ってみたくなる気持ちはわからないではありません。私も、早く実食してお味を確かめたいところです。
東京で口にする機会はそうそうなさそうだなと思っていたところ、なんと11月6日から神保町「テラススクエア」にて地元の方が販売しにいらっしゃるとのこと。五斗長玉葱をその目で、その手で、その口で確かめる絶好の機会です。
ところで、この五斗長地域では、地域の玉葱農家が集まって株式会社の形態で会社運営をしています。五斗長という集落を守っていくためにこのような形態をとっている、という説明を受けましたが、次世代へ繋いでいくためには、どんどん外へ打って出て会社として成長し続けていくことが必須でしょう。
東京のスーパーなどで流通している玉ねぎは北海道産が多く、流通量が少ない五斗長の玉ねぎが日々の食卓の玉ねぎに成り代わることは非常に難しいため、とにかく格別においしいから1玉400円でもたまにだし買ってみるか!と思ってもらえるシチュエーションも必要です。
草加市におけるこの玉ねぎの販売は、もともとある淡路の玉ねぎというブランド力(認知度)と五斗長で生み出される玉ねぎにまつわるおいしそうなストーリーを元にした五斗長玉葱の希少性とブランディング、さらにその日限りの限定性という要素が組み合わさって、まさにセールスを不要にするマーケティング行われたということでしょう。
販売した方もさぞや快感だったことでしょう(笑)
毎年5月3日に五斗長玉ねぎ祭りがあるそうです。来年はぜひ参加しつつ、今後、ぜひともお手伝いをさせていただきたいなあと思います。